21世紀で最も有名な日本人MLBプレーヤーは、と問われればその答えは恐らくイチローとオオタニ翔平ではないかと思います。
前人未踏の日米通算4,367安打(非公認だが世界最多安打)のイチローと二刀流として偉大なるベーブ・ルースの二桁勝利&二桁本塁打の記録を塗り替えたオオタニ翔平。
この偉大なベースボールプレーヤーが同じ球場にいるとしたら、まさに夢のような光景ですね。
2023年4月4日、そんな夢が現実のものとなったのです。
オオタニ翔平がイチローに挨拶したのが話題に!
2023年4月6日のマリナーズ戦で早くも今季2戦目の先発を予定しているオオタニ翔平。
外野フェンス際でボールを壁当てしていたオオタニは、ランニングを行っているイチローに気が付きます。
現在はマリナーズ球団会長付特別補佐を務めるイチローのもとに駈け寄るオオタニ。
握手と挨拶を交わした二人は、笑顔を見せながら数分間言葉を交わしました。
超ワールドクラスの二人は一体どんな話をしていたのでしょうね。
この様子を日本のみならず、海外のメディアもこぞって報道していました。
海外の反応は?
MLB界にとっても、NPB界にとってもレジェンドである二人の談笑する光景は、レア中のレアシーン。
日本人にとって注目の瞬間でしたが、海外でも同様だったようです。
早速、海外での反応をまとめてみましょう。
【イチロー・オオタニの挨拶シーンへの海外の反応】・両方とも史上最強・これをみて興奮しない人がいるのか・これは最も美しい瞬間だ!・イチローが日本人にとってどれほどの存在か知らない人もいるだろうが、 これはずごいことだ!・日本のベストプレーヤーはMLBのベストプレーヤー |
コメントを見ると、二人のプレーヤーがワールドクラスの中でもトップクラスのレジェンドとして受け止められていることは一目瞭然。
アジア人としてMLBでシーズンMVPを獲得したのは2001年のイチローと2021年のオオタニ翔平のみで、このツーショットはまさに野球ゲームのドリームチームの一部といっても過言ではありません。
「日本のベストプレーヤーはMLBのベストプレーヤー」、こんなコメントがでるとは同じ日本人として心の底から誇らしいですね。
WBCでは史上最多の三度の優勝を誇り、超ワールドクラスのイチローとオオタニを輩出した日本野球。
思い返せば、世界最多ホームランを放ったのも日本人である王貞治氏です。
かつては「日本野球はメジャーの足元にも及ばない」と言われたこともありましたが、今、日本の野球は間違いなく世界の先頭集団を走っていると言えるでしょう。
この海外の反応は、そのことを如実に表している証だと思います。
オオタニ翔平とイチローの交流は?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37030970Y8A021C1000000/
イチローとオオタニは、実はこれ以前にも接点がありました。
イチローが2018年にマリナーズに復帰したとき、オオタニはエンゼルスへの移籍初年度でしたので、2人は幾度か球場で顔を合わせ、言葉を交わしていたのです。
マリナーズもエンゼルスもMLBア・リーグ西地区に所属し、直接対決のあるチーム同士。
日本も、世界も、当人同士も「イチロー対オオタニの直接対決」を熱望していました。
しかし、2018年~2019年の2シーズンでイチローの公式戦出場が17試合に留まったことやオオタニが肘を痛めトミージョン手術を受けたことなどの影響で、残念ながら直接対決は実現しませんでした。
直接対決は実現せずとも、2人は確かに同じ球場で同じ空気を感じ、言葉や心を通わせていました。
このことには、甚だ勝手ながら浪漫を感じてしまいます。
イチローはオオタニ翔平のことを意識していた?
オオタニ翔平はインタビューで「イチローさんに憧れていた、ずっと目指してきた」と語り、ある意味では目標として羨望の眼差しを向けていたと明かしたことがありました。
また、今回のWBCの代表選出発表の記者会見では、「WBCといえば、韓国戦のイメージが強い。少年としてワクワクしながら見ていた」と語り、その時期に全盛期にあったイチローの活躍を見てきたことを裏付けるような発言もしています。
オオタニはイチローを偉大な先輩として、最終的な目標として強く意識していたことでしょう。
そんなオオタニ翔平に対してイチローは「直接対決はしたいですよ」と語り、一目も二目も置いていたようです。
その証拠にイチローはオオタニのホームランを見て、「(MLBに)はじめて日本人でホームランバッターがきたかな」と、その規格外のパワーに最大級の賛辞を示していました。
その少し前には「まだ翔平がプレーしているところを実際に見たことがないから、まずは見てみたい。誰が見ても世界一の才能といってもいいだろうと、よく聞く。そんな選手と対戦することは野球の醍醐味のひとつ。必ず実現させたい」とも語り、若き二刀流・・オオタニ翔平を大いに意識していたようです。
また、イチローは打者としてのオオタニ翔平により惹かれていたのか「できれば投手として対戦したい」と茶目っ気がありながらも、高校までは自らも二刀流であり、2015年にはMLB公式戦で登板したことのある投手であることを引き合いに出すようなコメントを見せていたのも印象的でした。
こういったことから、当時のオオタニ翔平はMLBではまだ完全に覚醒する前でしたが、レジェンド・イチローにはオオタニが世界に羽ばたく姿が見えていたかのようにすら感じますね。
まとめ
日本が誇る二大ベースボールプレーヤーにして、超ワールドクラスのイチローとオオタニ翔平。
オオタニ少年がイチローに憧れイチローを目指し二刀流として世界に羽ばたいたこと、レジェンドであるイチローがオオタニ翔平の才能を見抜き大いに意識していたことは、なんとも夢のある話です。
その二人がMLBの舞台で、こうして顔を合わせ世界的にもビッグなツーショットとして取り上げられることは日本の誇りですね。
今や世界のトップクラスを快走する日本の野球界が生み出した2人のレジェンド。
いつしかイチローが監督となりメジャーの舞台でオオタニ翔平と直接対決を繰り広げることやイチロー監督のもとでプレーするオオタニ翔平の姿を想像すると、ワクワクが止まりませんね。